先日東京に行った時のお話です。
東京の新宿通りを一本奥に入った、
小さな交差点で信号待ちをしていま
した。
信号が青に変わったけど、たまたま
考え事をしていて、2〜3秒踏み出す
のが遅れたのが良かった!
2トンくらいのトラックが普通に目
の前を、減速することもなく、普通
のスピードで横切って行きました。
完全なる信号無視です。
遠ざかって行く後ろ姿を見たら、と
ある上場会社の社名がドーンとペイ
ントされていました。
幸いにも僕を含めて、誰もけが人は
いませんでしたが、一人でももし、
信号が青に変わった瞬間に一歩踏み
出していたら、おそらく跳ね飛ばさ
れていたでしょう。
こういう許し難いアホは何処にでも
います。
いずれにしても、自分もハンドルを
握る時は、こういう輩を反面教師に
しなきゃいけないですね。
今日はこの出来事で気が付いたこと
を、お話ししたいと思います。
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信号が青に変わったら、渡っていいで
すよね。普通は。
しかし、ここには、
「青信号は渡って大丈夫。なぜなら、
交差する道路の信号は赤信号になっ
ているから、車は停車するもの。」
という思い込みがあります。
つまり、固定観念です。
でも、ニュースで頻繁に報道される悲
惨な交通事故は、青信号で渡っていた
ところに、止まるはずの車が突っ込ん
できたことによる事故がとても多いで
す。
現実は、固定観念通りにはいってない
ないということです。
ビジネスに置き換えてみたらどうでし
ょうか?
飲食店があったとします。
鍋料理を提供していたとします。
日本人の感覚ですと、鍋料理は冬の食
べ物です。
だから多くの鍋料理のお店は、冬は鍋
料理の売上が伸びることを当たり前の
ように考えます。
一方で、春と夏の時期は、鍋料理の売
上が落ち込むことをあたり前のように
考えています。
だから、春とか夏は、鍋料理が売れな
くても、それはそれで受け入れて、鍋
とは全く関係のないメニュー開発に懸
命になったりします。
しかし、本当にそうでしょうか?
鍋料理は冬だけのものでしょうか?
これも固定観念の一つのような気が
しませんか?
鍋料理だって、工夫次第で、春夏シ
ーズンにお客様を集めることもでき
るのではないでしょうか。
どういった工夫をするかが、勝負で
すが。
何を言いたいかというと、
「鍋料理は冬だけの食べ物だ、と思
考停止のように決め付けてほしく
ない」
ということです。
ちなみに、僕の財務コンサルティン
グのクライアントは、鍋料理の固定
観念を取り払った春夏メニューに取
り組もうとしています。
結果は未知数ですが、少なくとも、
鍋料理は冬だけ、という固定観念か
ら脱却しようとしていることは確か
で、今年の躍進をとても楽しみにし
ています。
今日は飲食の鍋料理についての固定
観念についてお話ししましたが、同
じようなことは、どんなビジネスに
もいえる筈です。
さて、既存のビジネスに関しては、
皆さんはプロ中のプロです。
なので、他社では真似できないコツ
のようなものをいくつも蓄積してい
る筈です。
いずれにしても、売上が伸びない状
況を、当たり前のことだと決めつけ
る前に、
「何か工夫できることがある筈だ!」
という発想で向き合ってみることが
大切ではないでしょうか?