今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年2月27号] 自分で鍵を開けて真っ暗な家に帰る

世間は大学受験の真っ只中です。

新型コロナ肺炎の不気味な広がりが
 丁度重なっていることが気になりますね。

我が家も例外ではなく、
 息子が大学受験に取り組んでいます。

ちょうど今月25日の火曜日に、
 第一志望の国立大学の受験がありました。

しかも、大学側、気が早いですよ。

入学後の住居の
 仮契約まで勧めるんですよ。

まだ受験し終えたばかりで、
 合格発表なんてまだ先なのに。

まあ、そんな事情もあり、
 息子、カミさん、僕の一家総出で、
 日本海側へと、久々の家族旅行
 (そんな暢気なものではないですが)
 に行ってきました。

つまり今回は、
 夫婦そろって息子の受験に
 帯同したわけです。

 しかし、
 2月の第1週は少々様子が違いました。

私立の受験のため、
 3泊4日で東京に行ったんです。

この時は、
 僕はいろいろと仕事があったので、
 カミさん一人が帯同しました。

なので、必然的に4日間は、
 僕は自宅に一人でした。

「逆単身赴任だよな~。」
 なんて冗談で言ってました。

まあ、この逆単身赴任、
 結婚して27年ほど経ちますが、
 初めての経験でした。

つまり、些細な事かも知れませんが、
 僕にとっては非日常でした。

 カミさんと息子は東京に宿泊していて、
 僕は東京で仕事があっても、
 そのまま最終の新幹線で帰宅。

もちろん、自宅には誰もおらず、真っ暗。

誰もいない家の鍵を開けて、
 中に入ると、
 ひんやりとした空気が出迎えてくれる、
 みたいな。

「ただいま~」
 と言うものの、返事はなし。
 これも当たり前。

こんな日が4日間続きました。

些細な事かも知れませんが、
 僕にとっては、結婚以来の非日常でした。

そこで今日は、
 この非日常について考えてみました。

 プライベートでは、
 こうした非日常というのは、
 好き嫌いがもしかしたら
 分かれてくるかも知れません。

 しかし、こと会社経営でしたら、
 非日常というのは、いかがでしょうか?

これは、好むと好まざるに関係なく、
 常に意識的に、
 創り出していかなければならない
 モノではないでしょうか?

 何を言いたいかというと、

 通信技術の革新的向上や、
 AIやロボットの台頭、
 などがどんどん進んでいます。

3年5年前では
 予想もつかなかった環境激変が、
 今や当たり前になっています。

ということは、
 御社が置かれている環境だって
 例外ではなく、
 激変の渦に巻き込まれています。

ということは、御社を取り巻く環境は
 刻々と変化し続けているわけです。

その中で、
 もし日常に固執していたとしたら、
 刻々と変化し続ける環境に
 置き去りにされるだけです。

そうならないためには、
 御社自身が「日常」に決別して、
 「非日常」に基本体質を
 変えていかなければならないのです。

 話は飛びますが、

環境変化が常に高レベルで
 起き続けている時代です。

一度立てた事業計画も、
 すぐに陳腐化してしまう可能性が
 十分にあります。

であれば、
 小刻みに見直しをし、
 軌道修正をして、
 作り変えていくことが必要です。

目指すゴールがあるはずです。

そこに近づくためには、

途中途中の中ゴール、小ゴールの
 見直しは必須であり、
 ここを怠るべきではありません。

企業経営では、
 「非日常」を日常にしましょう。

 いずれにしても、
 家に帰った時くらい、
 日常がありがたいですね。

真っ暗い家の鍵を自分で開けて、
 ひんやりした空気に出迎えてもらうのは、
 頻繁にあって欲しくないよな、
 なんて、本気で思いました(笑)。

 

今日も最後までお読みいただき、
 ありがとうございました。

 次回もまた当コラムでお会いできる
 のを楽しみにしています!