今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年2月28号] やっぱり土と緑はそのままがいい!

先日、品川で人とお会いする機会が
 ありました。

その合間に品川駅の港南口の辺りを
 歩きました。

そうしているうちに思い出しました。
 鮮明に。

 僕が大学生になった頃の1980年当時の
 品川駅港南口の風景を、
 です。

 当時は改札も一つか二つしか
 ありませんでした。

駅前にあったのは、
 小さなパチンコ屋ぐらい。

それが今や、
 見上げるほどの巨大なビル、ビル、ビル群。

40年も経てば、変れば変わるものですよね。

 今日は、
 このことに絡めてお話をしたいと思います。

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 戦後復興期からバブル崩壊までの
 日本の経済成長は、
 止まることを知らない快進撃状態でした。

皆さんご存知の通りです。

日本の大企業は、
 その所在地を拠点に、
 街を発展していくのが主流でした。

その結果が、今の東京一極集中です。

品川港南口の劇的な発展も
 その一つかも知れません。

その東京一極集中の弊害ですが、
 このところいろいろと
 露わになりつつあります。

台風や地震などの自然災害への
 耐性です。

自然災害の規模が巨大化すればするほど、
 その懸念も巨大化しつつあります。

 そこで、
 昨今叫ばれている「地方創生」です。

僕がそこに期待しているのは、
 日本国内にとどまらず、世界中を
 マーケットにした地方在住の企業が、
 一社でも多く創出されるという状況です。

そうなった場合には、
 地方に大規模な雇用が創出されます。

しかし、
 決して大都会が作られるわけではありません。

だから、地方ならではの「土と緑」は
 そのまま残ります。

コンクリートの塊が、
 「土と緑」にとって代わるわけでは
 ないのです。

それを可能にするのが、
 爆発的な進化を遂げている通信技術です。

5Gもその一つです。

製品企画研究開発、生産、
 マーケティング、物流、
 などの業務が通信技術の進化に合わせて、
 イノベーションが起きることが
 考えられます。

ビジネス全体が、
 その企業の物理的所在地に
 一極集中する時代は、
 これからは、もうないかも知れません。

言い換えれば、
 企業の物理的所在地に
 依拠するようなビジネスは、
 今後生き残れないかも知れない、
 ということです。

影響力の大きな企業であればあるほど、
 環境保護に繋がるビジネスを創出して、
 爆発的に稼いでいくことに
 なるはずです。

そして、
 稼いだその莫大な利益を投じて、
 環境保護を推進していくことに
 なるはずです。

その上で、
 中小企業がそこに追随していけると
 さらに素晴らしい。

そのためのサポートを
 全力を挙げてやっていきます。

冒頭にお話しした、
 品川港南口のような
 巨大なビル群の増殖について、

「あんな時代もあったよね?」

なんて語られる時代が、
 一日でも早く来ることを願っています。

 

今日も最後までお読みいただき、
 ありがとうございました。

 次回もまた当コラムでお会いできる
 のを楽しみにしています!