今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年2月29号] あの果物屋が跡形もなくなくなった

つい最近のことです。

最寄りのJR草薙駅前の果物屋が
 なくなりました。
 残されたのは、更地だけです。

取り壊し工事が始まった時から、
 気にはなっていました。

いざ跡形もなくなると、
 やはり寂しいというか、
 不思議な気分です。

 僕が小学生の頃からあったお店なので、
 少なくとも、かれこれ50年以上も
 続いていたお店。

 廃業したのか、他の場所に移転のか、
 分かりません。

 いずれにしても、
 僕が小学生の頃から、
 駅前にあった果物屋は
 なくなりました。

 今日はこのことに絡めたお話を
 したいと思います。

 今の時代、事業を継続することに対して、
 ネガティブな要素はたくさんあります。

例えば、
 家業でやっている場合、

・少子化のあおりで後継者がいない
 ・子息がいたとしても、
  将来への不安から家業を引き継ごうとせず
  他の道に進む

一定規模で事業をやっている場合、
 ・人材不足のせいか、
  次世代を託せる人材がいない
 ・後継者として見込んでいた人材が
  辞めていってしまう

などなど、
 挙げていったらキリがありません。

一定の年数を存続してきたこと自体、
 その会社が扱っている商品サービスは、
 それなりの価値が必ずあります。

 お金を払ってくれる客が
 付いてくれているのが、
 何よりの証拠です。

 技術にしても同様です。

評価してくれる客がいるからこそ、
 今まで続いてきたわけです。

 それら素晴らしい商品サービス
 にまつわる、

・売上の将来性、
 ・事業そのものの将来性、
 ・ひいては企業そのものの将来性。

これらが、
 バランスよく回っていないことが
 原因かも知れません。

自社の価値を
 できる限り最大化したい経営者、

それを全力を挙げてサポートしようとする
 外部の支援者。

皆さんが苦労されている部分です。

唯一の手法とは言いませんが、
 有力な手法の一つに、M&Aがあります。

 ・素晴らしい商品サービスはある。
 ・素晴らしい技術はある。

だが伸び悩み、
 自社の持続可能性そのものに
 黄色信号が灯っている企業は、
 少なくありません。

 そうした企業を求めている
 力のある企業も、少なくありません。

なぜなら、
 力のある伸びている企業も、
 必死に生き残りを
 賭けているからです。

一緒になった後にも
 いろいろと
 解決すべき問題は起きますが、
 それはそれ。

いずれにしても、
 一筋の光明は
 見えてくるのではないでしょうか?

 それはそうと、
 冒頭紹介した草薙駅前の果物屋が、
 どういった顛末をたどったのか、
 僕は個人的には少し気になります。

なんてったって、
 学校帰りにランドセルを背負って、
 あの店の辺りを友達と
 駆けずり回っていたくらいですから(笑)。

 

今日も最後までお読みいただき、
 ありがとうございました。

 次回もまた当コラムでお会いできる
 のを楽しみにしています!