今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年3月27日号] トンネルは抜け出るからトンネル

新型コロナの影響はここ2~3日のうちに、
さらに拍車がかかってきました。
経営者の皆さんは、
不安でいっぱいだと思います。
自分では
とてもコントロールできない化け物が
日に日に
目の前に迫ってきているような錯覚に
襲われているのではないでしょうか。
守らなければならない
社員とその家族を抱えつつ、
見えない化け物と対峙し続けている
訳ですから。
その気持ちはよく分かります。
その上で、お話ししていきます。
びびっているだけでは、
思考停止につながります。
思考停止のままでは、
行動停止につながります。
つまり、状況は何も変わりません。
ならば、
自分でコントロール可能なことに
全力を注ぎましょう。
現時点で大打撃を受けている業種の経営者は、
まずはお金を借りること。
これは理屈抜きです。
次に、
現時点では大打撃を受けていないが、
玉突き的に打撃が見込まれる業種の経営者は、
打撃が顕在化しない今だからこそ
出来ることが何なのか、
考え抜いて、行動に移しましょう。
化け物はコントロール不可能です。
分かりきっています。
だからこそ、
コントロール可能な事だけに目を向けて、
全力を挙げて思考し、
行動していきましょう。
更に言います。
経営者は孤独です。
だからといって、
一人で考えて行動するにも限界があります。
こういう時こそ、
社員を頼りましょう。
経営者仲間を頼りましょう。
外部の専門家を頼りましょう。
幾重にも、応援団はいるのです。
最後にこの一説を紹介します。
「国境の長いトンネルを抜けると
 雪国であった。」 
ノーベル文学賞でも有名な
川端康成の作品「雪国」の有名な一説です。
今の我々はトンネスに入ったばかりです。
どのくらいの深さなのか、
どのくらいの長さなのか、
誰も分かりません。
でも、分かっていることがただ一つあります。
「トンネルには、終着点がある」
ということです。
歯を食いしばって、
トンネルの向こうの世界をイメージして、
目の前のことを一つずつ、
片付けていきましょう。

今日も最後までお読みいただき、
 ありがとうございました。

 

 次回もまた当コラムでお会いできる
 のを楽しみにしています!