今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年1月22日号] お断りはありがたい!

僕が以前、3年間ほど学んでいた心理学の
 先生がこんな事を言っていました。

女の子に話しかけられない男の子は、
 潜在意識の中に「人から断られるのが怖い」
 というトラウマを持っている、と。

実際に、そういう男の子のカウンセリング
 をやったことも何度もあったらしい。

ある男の子から相談を受けた先生は、
 こんな指令を出したそうです。

 

「いいか、XXくん。これから心斎橋に
 行こう。あそこはナンパ橋といって、
 男の子が女の子に声を掛けるのは
 少しも恥ずかしいことじゃない。
 

だから、XXくんの今日の目標は、
 20人の子に声を掛けることにしよう!
 20人に声を掛けるまで、僕の所に
 戻ってきてはいけない。
 僕はここから君をずっと見張ってるから。」

 

結果が気になりますよね?

そのXXくん、一人目に声掛けするまで、
 ものすごく時間が掛かったそうです。
 橋のこっち側をウロウロ、
 あっち側をウロウロ。

先生は、身振り手振りで、
 「今だ、行け~!」というサインを
 何度も出したそうです。

やがて、本人は決死の思いで1人目の
 女の子に声を掛けました。
 即お断りされて、あえなく玉砕。

面白かったのは、それからだったそうです。

それほど時間を置かずに、2人目にも
 声掛けし、やはり玉砕。

3人目4人目と、立て続けに玉砕していく
 のですが、

やがて、XXくんは余裕さえ漂わせながら、
 声掛けを続け、十何人目かで、ついに
 OKの返事をもらい、その子とお茶しに
 ナンパ橋を後にしたそうです。

少し離れた場所で見張っていたその先生に、
 笑顔でVサインを見せながら(笑)。

このXXくんだけでなく、
 自分の苦手意識を消すには、
 はじめの一歩が本当に肝心ですよね。

今日はそのことについてお話ししたいと
 思います。

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僕の場合もそうですが、
 規模的にとても小さい会社の場合、
 経営者は一人で何役もこなさざるを得ません。

当然です。

スタッフがゼロか、もしくは少ないからです。

そういう会社の場合、
 経営者が最優先にやるべきことは
 何でしょうか?

そうです。

マーケティングと営業です。

マーケティングとは、
 「自社の認知を増やすこと」であり、

営業とは、
 「目の前の人の問題解決と願望実現を、
 自分の扱っている商材やサービスを使って
 お手伝いすること」です。

この二つを、経営者がたった一人で
 切り盛りしなければならない時期が、
 必ずあります。

ちなみに、今の僕はまさにそれです。

もちろん、今現在でも、
 財務コンサルティングをご提供している
 クライアントはいます。

本業を遂行しながら、その上で、
 僕の力を必要としている中小企業に、
 僕の存在を知っていただくために、

つまり、認知を増やしていくために、
 マーケティングと営業活動を、
 大量行動を伴いながら続けているわけです。

・交流会で名刺交換する。

・どなたかの御紹介でお会いした経営者と
  お会いして、自分自身について興味を
  持っていただく。

・お茶会やセミナーを開いて、
  自分という人間を知っていただく。

・無料相談を継続的に実施して、
  認知していただくすそ野を広げていく。

などなど。

ここでは省略しますが、
 認知を増やすやり方は
 とてもたくさんあります。

 「ノーリスクならば、全部やれ!」

と、僕の営業の師匠は断言しています。

 もちろん僕は
 「ノーリスクならば、全部やる!」
 という覚悟で、大量行動を取ろうとして
 います。

その中で、必ず付いて回るものが
 あるんですね。

 それは、

「断られること」

なんですね。

 きっかけはいろいろあるにせよ、

僕は自分のサービス内容を
 お話しすることを一つのゴールとして設定して、
 いろいろな経営者とお会いする訳です。

その時にお話しする中で、
 自分のサービス内容をお伝えする場面になると、
 とたんに躊躇してしまったりすることがあります。

なぜでしょうか?

それは、相手からお断りされるのが恐いからです。

もしくは、お断りされて傷つきたくないのかも
 知れません。

その感覚を意識できる場合もありますし、
 意識できない場合は間違いなく潜在意識の中に
 「お断りされるのは恐い」
 という感覚があるはずです。

しかし、よく考えてください。

相手がお断りするのは、

(伝える側の伝え方が拙いため、
 正確に伝わっていない場合もありますが)

先方にそのニーズがないことが
 主な理由だったりします。

それが分かっただけでもありがたいと
 思えますよね?
 (次の見込み客に向かって行けますから。)

さらにありがたいのは、
 ニーズがなくお断りされた際に、

「自分のサービス内容に、どのような内容が
 追加されたら検討対象になり得るのか」

を聞くことができるということです。

既にお断りされた相手なので、恐いものなど
 ありません。
 堂々と胸を張って、質問してみるべきです。

今後のマーケティングや営業にとって、
 値千金の示唆を間違いなく得られるはずです。

こんな風に解釈するのであれば、
 お断りされることは恐いことでも何でもない。

逆にむしろ、
 顧客予備軍から直接入手できる「声」ですから、
 文字通り、値千金のフィードバックです。

お断りされることの価値を
 どう肚落ちさせているかで、
 取り組み方が全然違ってきますよね。

まるで、
 女の子に声掛けすらできなかった男の子が、
 心斎橋で生まれ変わったように(笑)。

いかがでしょうか。?

 

 今日も最後までお読みいただき、
 ありがとうございました。
 次回もまた当コラムでお会いできる
 のを楽しみにしています!