今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年1月23日号] 経営者はオリンピック選手を超えているかも!

誰もが知っているとおり、今年は2020年!
 そうです。
 東京オリンピックイヤーです!

いろいろな問題が五月雨的に起きている様子は、
 「誰かが混乱をプロデュースしているんか?」と
 勘繰りたくなるような感じですね。

今日はそんなこととは関係のないお話しをします。

 

でも、オリンピック繋がりのお話しです。

 

オリンピックに出場できる選手って、
 どれだけ凄いのでしょうか?

いろいろな種目がありますが、
 間違いなく言えるのは、
 その分野では、超ド級の心技体を
 持ち合わせている人たちだということです。

 

どの選手もそうですが、

オリンピック出場を勝ち獲るに至った道のりは、
 涙なくしては聞けません。

押し寄せるいくつもの荒波を、
 揺るぎない闘志と信念で、
  全て乗り切ってきたそのアスリート人生。

賞賛しかありません。

僕は、中学時代に陸上競技をやっていたので、
 「上には上がいる」
 ということを嫌というほど体験しました。

他校の凄い選手を何人も見てきましたし、
 僕と同じように、凄い選手の仲間入りが
 できなかった選手もたくさん見てきました。

そんな中で、
 オリンピックに出る選手たちは、
 凄い選手の中でも
 その頂点に君臨する人たちです。

その上で、

彼らは、自分の地位を維持するために、
 とてつもなく凄まじい努力を
 毎日毎日積み重ねています。

今日はそんなことをお話しします。

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さて、オリンピックに出場するような選手は、
 日頃どんなトレーニング生活を
 送っているのでしょうか?

皆さんもご存知かと思いますが、
 次のような感じではないでしょうか?

・オリンピックでメダルを獲るレベルの
  目標記録を設定する。

・本番までの期間に応じて、
  最終目標記録を達成するための、
  マイルストーン的な目標記録を設定する。

・今現在の自分のレベルを的確に把握し、
  1か月後に設定した目標記録を達成するために、
  今の自分のどこを強化すべきかを明確にする。

・次に、
  2か月後に設定した目標記録を達成するために、
  2か月目に自分のどこを強化すべきかを明確にする。

・それを積み重ねて、
  オリンピック本番のパフォーマンスが
  最高になるように明確かつ強烈にイメージする。

・もちろん、
  オリンピック本番を意識した食生活と日常生活を、
  日々コツコツと積み重ねていく。

 これ、何かと似ていませんか?

 そうです。

ビジョンに近づこうとして、
 日々奮闘している企業経営者です。

経営者は、まずビジョンを描きます。

一方で、今の立ち位置も明確に把握します。
 いわゆる、現状把握です。

現状とビジョンとの間には、
 途方もないギャップがあります。

そのギャップが、
 経営課題そのものです。

そして、
 その経営課題を解消していく施策を織り込んだ
 スケジュールを作ります。

それが、
 事業計画です。

それだけで終わりません。

会社が事業計画どおりに進捗しているかどうかを、
 毎月状況把握して、
 実績と計画を比較検討するのです。

ほとんどの場合、
 事業計画を下回っているので、
 軌道修正をかける必要があるのです。

そして、
 来月の目標達成に備えて、
 対策を一気に実施していくのです。

そんなことを
 毎月毎月、積み重ねているのです。

なぜなら、
 その手を少しでも緩めると、
 会社の存続も危うくなるからです。

 経営者は、
 社員とその家族の生活を
 守りつづけなければならない使命があるのです。

それを、
 何十年もです。

 オリンピックは4年サイクルなので、
 オリンピック選手は4年間に全身全霊を込めます。

しかし、
 企業経営者は、
 次の後継者にバトンを渡すまでは
 区切りを付けることはありません。

だから、
 全身全霊を込めなければならない期間が
 何十年間にもなるのです。

もしかしたら、
 企業経営者は、
 オリンピック選手よりも過酷かも知れません。

オリンピック選手は
 世の中で賞賛されて然るべき人たちです。
 これは、誰も否定することはできません。

しかし、
 実は、企業経営者こそが、
 もっと世の中から賞賛されて然るべき人たち
 かも知れません。

今日は、
 過酷なトレーニングや自己節制を自分に課して、
 より高みを極めようとするオリンピック選手を
 引き合いに出して、
 企業経営者の過酷さと凄さをお話ししました。

 

 今日も最後までお読みいただき、
 ありがとうございました。
 次回もまた当コラムでお会いできる
 のを楽しみにしています!