今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年2月1日号] そんなんじゃ、もっと悪化するよ!

このところ、

何となくだるいな、
 とか、

お腹がいつももたれている、
 とか、

頭が重い、
 とか、

身体のどこかに違和感が
 あるとします。

あなただったら、どうします?

「まあ、今まで元気にやってこれたんだから、
 どうってことないさ。」

なーんて、甘く見て、
 医者に診てもらおうとも
 しないのではないでしょうか?

でも数カ月経ち、
 「これは、いよいよオカシイかも」
  なんて心配になってきて、ようやく病院に行
 くとします。

そこで、医者から、
 こんな重たいひと言を告げられる。

「なぜ、もっと早く来なかったのですか?」
 と。

僕の大学時代の友人にも
 そういう人がいます。

正確に言うならば、
 「そういう人がいました」。

過去形です。
 意味、分かりますよね?

つまり、
 ほっといたら取り返しのつかないことって、
 実際にあるんです。

今日はそのことをお話ししたいと思います。

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経営者が、

「まだ何とかなる」
 「まだ大丈夫だ」

と、やせ我慢してしまうことの代表格に、

資金繰りの悪化

が挙げられます。

 「まだ何とかなる」
 「まだ大丈夫だ」

と思うこと自体、

異常が生じている何よりもの証拠です。

 そりゃそうですよね?

何も異常が起きていなければ、

「まだ何とかなる」
 「まだ大丈夫だ」

なんて、考えることもないのだから。

 でも、心のどこかで、

「まだ何とかなる」
 「まだ大丈夫だ」

とケリを付けてしまう。

誰にも相談せずに、自分だけで。

最悪なのは、

異常が起きているのは、
 バリバリ事実なのにもかかわらず、

経営者が、

勝手に
 独断で、
 素人判断で、

「まだ何とかなる」
 「まだ大丈夫だ」

と決めつけて、

その後、
 その状態を放置してしまうことです。

やがて、
 月末に仕入代金を払うお金が足りない、
 借入金を返済するお金が足りない、

という事態が突然湧いてくる。

今、
 「突然湧いてくる」と
 お話ししましたが、

正しくは、
 突然でも何でもないんですよ。

その兆候は遥か以前から、
 ちゃんと認識できていた。

経営者が、
 勝手に封印し続けていただけ。

ハッキリ言います。

経営者である貴方は、
 事業のプロです。

しかし、
 財務のプロではありません。

それどころか、
 財務の素人です。

素人がプロのようなフリをしては
 ダメです。

それによって、
 誰が迷惑を受けるか?

社員とその家族です。
 取引先です。
 株主です。
 債権者です。

素人は素人なりに、謙虚になり、
 プロに相談した方がいい。

しかも、
 できる限り早いタイミングで。

素人判断で勝手に先送りして
 良いことなど、
 何一つありません。

そうしてくれさえすれば、

苦境を打開する道筋は
 いくらでも
 考えて差し上げることができます。

僕らは、
 企業の命を守る
 財務ドクターのようなものです。

病院の医者が、
 患者の命を守るドクターであるように。

 

今日も最後までお読みいただき、

 ありがとうございました。
 次回もまた当コラムでお会いできる
 のを楽しみにしています!