今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年1月26日号] 体重と体脂肪が増えました?素晴らしい!

先日、
 人間ドックを受けた時のことです。

基本的なチェック項目として、
 体重測定と体脂肪測定があります。

人間ドック、すべて同じだと思いますが、
 計測後、
 結果を教えてくれますよね?

「はい、お疲れ様でした。
 体重はXキロ、体脂肪率はXXパーセントでした。」

と、
 淡々とした声で告げてくれます。

そりゃそうですよ。

「体重は、多めじゃないですか~!」
 とか

「体脂肪率は・・・、ぷっ!」
 なんて

やられた日には、
 結構傷ついたりしますからね(笑)。

冗談はさておき、

こんな具合に、

自分の体重と体脂肪率の測定結果を聞かされた時に、

「おーっ、増えたな」
 とか

「おーっ、減ったな」
 とか、

考える方は
 どのくらいいますでしょうか?

ちなみに、僕は、
 「おっ、体重はあまり変わらないが、体脂肪率は減ったかな!」
 と思いました。

なぜ、そう思ったか、お分かりでしょうか?

僕の場合、
 毎朝、洗面後に
 体脂肪計に乗るのを日課にしているからです。

だから、いつも、
 自分の現状(体重と体脂肪率)を
 把握してしているので、
 人間ドックのような時に計測されると、

「良くなったか、悪くなったか」

が即座に判断できるのです。
 (別に自慢しているわけではありません(笑))

もし、僕が、毎朝、
 体重と体脂肪率を測定していなかったら
 どうでしょうか?

「良くなったか、悪くなったか」

なんて、判断できる訳がないですよね?

ただ単に、

「ふーん、そうですか」

としか言えないでしょうね。

 今日はこのことに絡めて、お話ししたいと思います。

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今、お話ししたこと、

何かに似ていることに
 気付きましたでしょうか?

そうです。

事業計画を作った後の、PDCAです。

PDCAという言葉、分からなくても気にしないでください。

単に、ヨコ文字の頭文字を取っただけの言葉ですから。

要は、
 事業計画を作った後、

実際の月次決算を固めて

計画と実績を把握して、

計画に対して、

「XX%達成できた!」
 とか

「XX%未達だった!」
 とか、

良くても悪くても、

とにかく現状を把握するのです。
 (実はこの次が超重要なんですが)

未達であれば、

その未達を挽回するために、
 どういった施策を打つのか、

仮説を立てて、
 即座に実行に移して、

「計画通りに進んでいない現状を、軌道修正していく」

これがPDCAです。

 今の自社の状況が
 望む姿に近付いているのか、

もしくは
 遠ざかっているのか、

判断できるということは、

取りも直さず、

月次決算によって
 「現状把握をちゃんとしている」
 証拠です。

多くの会社が、
 月次決算すらルーティーン化できていません。

つまり、
 2~3カ月過ぎてから、

ようやく月次決算が固まるのです。

(この場合、過去把握ができているだけで、
 施策を打つことなど、到底不可能です。
 残念ですが。)

中にはこんな会社もあります。

年度末に
 一気に12か月分の月次決算を片付けて、
 税務申告になだれ込むケースです。

ある意味、豪傑です。

別の言い方をするならば、
 「怖いもの知らず」です(笑)。

なので、
 まず会社を良くしたければ、

事業計画を立てるのは当然ですが、

事業計画通りに
 会社の業績が
 進捗しているのか、
 いないのか、

毎月毎月、
 愚直に
 現状把握していく以外に方法はありません。

その方法が、月次決算なのです。

これを軽視している会社が、残念ながらとても多い。

しかし、軽視し続けていたら、
 いずれ、
 手痛いしっぺ返しを貰います。

このしっぺ返しは、
 いろんな形で、必ず食らいます。

例外はありません。

あたかも、
 自分の健康状態のチェック(人間ドックも含めて)を
 一切やらない人が、

自分の体調悪化に一切気付かずに、

ある日突然、
 医者から、
 青天の霹靂のような恐怖の宣告を告げられて、
 顔面蒼白になるように。

 

今日も最後までお読みいただき、

 ありがとうございました。
 次回もまた当コラムでお会いできる
 のを楽しみにしています!