今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年1月19日号] 凄まじかったな!あの駆け込み乗車は。

先日、朝早い時間に、新宿で超重要な用事
 があるので、早めの新幹線に乗ろうとして、
 ホームへの階段を昇っていました。

そうしたら、後ろから真横を駆け抜けてい
 ったんです。

物凄い足音と息せき切った僕と同じ歳格好
 の男性が、必死の形相で。
 
 まさに東京行きのこだまが出発の警笛音を
 けたたましく鳴らし終わろうとしている時
 でした。

オッチャン、間に合えよ!
 
 と心の中でエールを送りつつ、僕はゆっく
 りとホームへと上がって行きました。
 
 そしたら・・・、

なんじゃーー?
 この光景はーー!

例のオッチャンが、上空へ右手と右足を上
 げたまま、その右手右足を新幹線のドアに
 挟まれて、というか、(たぶん)自らの意思
 でこじ入れたんでしょう。

カマキリが人間になったような摩訶不思議
 な体勢で、出発の警笛ボタンを押し続けて
 いる駅員を、子どものような眼差しで、た
 だただ見つめているではありませんか!

警笛音は相変わらず鳴り響いています。

やがて、ドアは開き、オッチャン無事に乗
 車できたようでした。

いずれにしても、もう1分、いや30秒くら
 い早く到着しようぜ!オッチャンよ。

あなたの凄まじい自分勝手のお陰で、迷惑
 を被る人が何人いるのか分かっているので
 しょうか?
 
 ちなみに僕は、オッチャンを挟みつけたこ
 だまの次のひかりに、挟まれることもなく
 余裕で乗りました。

今日はこんなことをお話ししたいと思いま
 す。

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 この厳しいご時世の中、社員とその家族を
 守りたいと願っている経営者であれば、
 
 なりふり構わず!

という部分は、場面場面で出てくるものと
 思います。

僕は、それを否定するつもりは全くありま
 せん。

否定するどころか、むしろ尊敬に値すると
 考えています。

なりふり構わず、社員とその家族を守る!

そんな中小企業経営者には、まさに、「家
 族を身体を張って守り抜く」といった昭和
 の時代の頑固おやじの姿がオーバーラップ
 してくるようです。

たとえば、

・コンペが厳しいものの、この大型案件を
  受注できなければ、会社の資金繰りが危
  うくなる、とか

・スタッフに厳しく指導して、お客様への
  接客態度を根本的に良くしなければ、来
  店客はどんどん目減りしていくのが目に
  見えている、とか

・能力は高いが、会社の方針に真っ向から
  刃向かうような言動を取るつづける若手
  社員を放置しておくと、明らかに社員全
  員の忠誠心を瓦解させる、とか

それこそ経営者が、肚を決めて「なりふり
 構わず」相手にぶつかっていくべき場面が
 多々あるのではないでしょうか?

そんな時、

「こんな行動をとったり、こんな事を言っ
 たら、どう思われるだろうか」なんて考え
 るでしょうか?

真剣に「何とかしたい」と思い詰めている
 ほど、なりふり構わず行動するのではない
 でしょうか?

経営者にはなりふり構わない姿勢があって
 いいんだ!

手足を挟まれて摩訶不思議な体制のまま、
 新幹線を数十秒間停車させたオッチャンを
 目の当たりにした時に、なぜかそのフレー
 ズが頭をよぎりました。

もしかしたらあのオッチャンも経営者で、
 会社の命運を賭けた商談に行くところだっ
 たかも知れませんね。

だからと言って、新幹線を停めるのはどう
 かと思いますが(笑)

 

 今日も最後までお読みいただき、
 ありがとうございました。
 次回もまた当コラムでお会いできる
 のを楽しみにしています!