冬は寒いです。
あたり前のように、
皆さん好んで食べるのは、暖かい食べ物。
その代表選手は、言わずと知れた鍋料理。
一転して、夏場になったら、
冬場は人気絶頂だった鍋料理は
見向きもされずに閑古鳥・・・。
本当にそうでしょうか?
特に鍋料理と売り物にしている飲食店にとって、
冬場は稼ぎ時、
夏場はじっと耐える時期、
そう決めつけていませんか?
代々伝わる家訓のように扱っているその固定観念、
本当にそうでしょうか?
今日はそんなことをお話ししたいと思います。
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最近、とても興味深いことを聞きました。
折り畳み傘の話です。
(ご存知の方は読み飛ばしていただいて結構です)
地方のとある傘メーカーが、
突然売上を8倍に伸ばしたそうです。
突然といっても、
もちろん、ある事をやった結果なのですが。
ちなみに、
折り畳み傘が日本で販売されたのは、
今から70年前の1950年のことです。
そして、折り畳み傘の基本構造は、
この70年間ずっと不変です。
ところがこのメーカー、
ある事をやったのです。
今までの常識から見たら、
正真正銘の非常識をやってのけたのです。
さて、何でしょうか?
なんと、
「軸をずらした」のです。
ン?
なに?
ジクヲズラシタ?
ナニソレ?
そうなんです。
折り畳み傘のど真ん中の軸を
少しだけ横にズラしたのです。
結果どうなったか?
(ここ面白いですよ!!)
・傘を持たない側の腕が
ほぼ傘でカバーされるので、
雨に濡れなくなった。
・身体の前に帯で固定されている赤ん坊が
濡れなくなった。
・相合い傘のカップルが
雨に濡れなくなった。(笑)
などなど。
だそうです。
お値段は3,500円と
決して突拍子もない値段ではない
(あくまでも僕の感想)こともあり、
途端に注文が殺到し、
売上が8倍に爆発したとのことです。
何を言いたいかというと、
「傘の軸はど真ん中があたり前」という、
この70年間疑われたこともない一点に
「疑い」を向けて、
見事にその固定観念を崩したことの偉大さです。
その崩したことで、
この70年来、ユーザーが
「これは嫌だけど、傘ってそんなものだから、
仕方ないよね」
と泣き寝入りしてきた不満点を
一気に解消したことです。
これ、凄くないですか?
この固定観念の壊し方って、
ノーベル賞ものだと思うのは僕だけでしょうか?
折り畳み傘以外の世界でも、
固定観念で、
仕方なく納得させられ続けている不満って、
いくつあるでしょうか?
じっくり数えてみませんか?
そして、
その固定観念を見事ひっくり返すことにより、
爆発的な大きな価値を
世の中にもたらすかも知れないのです!
冒頭にお話ししたことですが、
鍋料理は冬場の主役。
夏場は閑古鳥。
果たして本当にそうでしょうか?
僕はそんなことは絶対にない
と思っています。
飲食業は、
人間の衣食住の「食」に直接関わる
とても重要な領域です。
だからこそ、
数多くの固定観念が
何層にも積み重なっていることは
容易に想像がつきます。
折り畳み傘のケースのように、
凝り固まっている固定観念を
ガツンと壊して、
世の中をびっくり仰天させられたら
愉快じゃないですか?
もちろん、他の業種も同じです。
今日も最後までお読みいただき、