今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年2月12号] あの人って恩知らずだね!

「あの人って恩知らずだね!」

こんな言葉、どこかで聞いたことないですか?

そうです。

家庭で、
 友人との間で、
 会社で、
 仕事仲間との間で、

あげていったらキリがない。

とにかく、
 人間が立ち回るすべての場面で、
 聞こえてくる言葉ですよね?

自分が、
 自分以外の人に対して、
 何かしてあげた時、

相手から、
 お礼というか、
 見返りというか、
 恩返しというか、

いわゆる何らかの「お返し」を
 期待していたのに、

音沙汰ない場合、

もしくは、

何かお返しはあったけど、
 期待より少なかった、
 そんなことって、普通にありますよね。

そんな時に決まって
 口をついて出てくるのが、この言葉です。

気持ちは分からないでもないですが、

いずれにしても、
 今日はこれに絡んだことをお話ししたいと思います。

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仕事の場面に限定しましょう。

僕のように
 財務コンサルのような見えないサービスを
 提供している場合、

最初に何を提供するかを決めた上で、
 仕事をスタートします。

 もちろん、
 クライアントの財務基盤を、
 資金ショートとは無縁のレベルに
 盤石化していくことが僕のミッションなので、
 時間との勝負みたいな部分もあるのです。

 どういうことかと言うと、
 コンサルに割けられる予算が厳しい場合、
 僕の提供メニューをライト版にしていても、
 クライアントの財務状況ご厳しくて、
 例えば今月中にまともなレベルに上げなければ、

「銀行からお金は借りられないし、
 運転資金の回収もできず、
 来月に資金ショートする」
 みたいな状況があったりします。

こういった場合、
 ライト版では絶対に無理なので、
 ヘビー版のメニューを惜しげもなく提供します。

逆に、
  「いやいや、御社が大変なのは分かりますが、
 貴方の会社とはライト版の契約なので、
 ここまでしかできないんですよ。」
 なーんて、
 やってごらんなさい。

そのクライアント、
 あっという間に谷底にまっしぐらです。

もちろん、
 そんな梯子を外すようなことはしませんから、
 契約内容度外視(つまり、報酬度外視)に、
 そのクライアントをサポートするわけです。

その時なんです。

さっきの言葉が出てくるか、出てこないか!

当たり前ですが、

「あの人って恩知らずだね!」

なんて言葉は、
 出てくる余地すらありません。

経営者が、心底僕を頼ってくれていて、
 今、契約以上のサポートを
 僕が提供していることを、
 ちゃーんと分かってくれているかどうかは、
 経営者の言動を見ていれば分かります。

僕自身にも
 「この会社を潰すわけにはいかない」
 という強い使命感が
 大前提としてあります。

こういったクライアント、
 今はとてもしんどいでしょうけど、
 やがて強い会社に進化していきます。

そうしたら、その時でいいんです。
 ヘビー版の報酬をちゃんと頂くのは。

それが分かっている経営者と
 お付き合いしているつもりなので。

思うのですが、
 価値の循環は、時差を伴います。
 提供したサービスに見合いの対価が、
 タイムリーに戻ってくる場合もあります。

 僕のように、
 今すぐにではなく、
 何年か先に
 対価が戻ってくる場合もあります。

でも、互いに、
 「いずれは戻ってくる」
 「いずれは絶対に戻す」
 と分かり合っている関係性って、
 素晴らしくないですか?

余談ですが、

価値の循環が持つ「時差」に
 持ち堪えられるような財務基盤を
 僕の会社もガッチリ持たないと、
 ですね(笑)!

 

今日も最後までお読みいただき、

 ありがとうございました。
 次回もまた当コラムでお会いできる
 のを楽しみにしています!