今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年3月2号] 腹筋背筋バランスよく鍛えないとまさかの・・・

スポーツのトレーニングをする時、
 左右均等でトレーニングしますよね。

たとえば、筋トレ。

右側の筋肉を鍛えたら、
 必ず、左側の筋肉も鍛える。

前面の筋肉を鍛えたら、
 必ず、背面の筋肉も鍛える。

これはなぜでしょうか?

片方だけだと、バランスが崩れます。
 すると、
 トレーニング効果も期待できません。

加えて、
 予期しない怪我や故障に見舞われる可能性が
 高まるからです。

よかれと思ってやったトレーニングも、
 合わせてやるべきトレーニングを怠ると、
 本来の効果を得ることができないのです。

 今日はこういったことをお話ししていきます。

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PLを良くすることだけでは危険。
 BSを良くすることが必要。

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多くの経営者が、
 PL(損益計算書)を良くしようとします。

もちろん、それはとても大事なことです。

 売上高が前月比で95%だ。
 原因は何だ?
 とか、

粗利率が前月も今月も右肩下がりが
 続いている。仕入がおかしくないか?
 とか、

営業利益が前年同月で2割減だ。
 仕入か経費で異常なものがあったのか?
 とか。

 経営者であれば、
 いろいろと分析し、手を打とうとする
 はずです。

これはこれで、素晴らしいことです。
 PLを良くするための
 経営者のあるべき姿です。

 その上で、お聞きします。

 BS(貸借対照表)を良くしようと
 したことはありますでしょうか?

 実は、

多くの経営者の皆さんは
 BSを良くすることをやられたことが
 ありません。

 なぜなら、BSの重要性を
 十分にご存知でないからです。

BSは平たく言うと、
 「会社の生き抜く力」を表しています

 例を挙げますと、

・現預金と借入金のバランスが
  どうなっているのか?
 ・自己資本比率は上がっているのか、
  下がっているのか?

などなどです。

 どれだけ、PLを良くしても、

つまり、
 売上を上げても、利益を上げても、

 借入金が現預金を大幅に超過している、
 とか、

自己資本比率が5%にも満たない、
 とか、

そういった場合、
 会社の生き抜く力は十分とは
 言えないのです。

 いずれにしても、
 経営者であれば、
 会社を強くしたい、存続させたいと
 強く願っているものです。

 であれば、

PLだけを良くしようとするのではなく、
 BSも同じくらい良くすることを
 強くお勧めします。

 もうお分かりと思いますが、

PLとBSは、
 人間の身体の左右そのものです。

片方が強くても、
 もう片方が弱かったら、
 健康体とは言えません。

 まさに、筋トレと同じです。

PLを鍛えるなら、
 同じように、BSも鍛える。

これを習慣化できている会社は、
 文字通り、筋肉質の会社です。

バランスよく鍛えて
 筋肉質の会社にしていかれることを、
 切に願います。

 

今日も最後までお読みいただき、
 ありがとうございました。

 次回もまた当コラムでお会いできる
 のを楽しみにしています!