今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年3月11日号] 「香水」×「ガチャ」って?

先日、テレビで面白いビジネスを紹介していました。

ある香水を売っているお店の話です。

そこの香水は、フルボトルで
 だいたい2~3万円の値段です。

お客さん声を聴くと、
 「使ってみたいけど、ちょっと高いですね。」

この
 「使ってみたい」
 「でも、ちょっと高い」

は、後で分かりますが、
 とても大事なキーワードです。

このお店、何をやったと思います?

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一見まったく関連性のない
 掛け合わせだからこそ、
 伸び悩む現状を打開する

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中小企業経営者の皆さんは、
 今のビジネスモデルで、
 このまま進んで行っていいのかどうなのか、

日々悩んでいるのではないでしょうか?

 もちろん、その答えは
 簡単に見つかるものではありません。

 その上で、
 今まで培ってきた事業と
 一見全く関連性のない事業を、
 掛け合わせることで、

新しい事業価値を作り上げている企業も
 何社も見受けられます。

 四六時中、
 そのことを考え抜く。
 その中で、ふとヒントが降りてきたりします。

 神がかりでもなんでなく、
 必死に考え続けることにより、
 アンテナが鋭敏になるからです。

 コロナの影響で
 悲観的にならざるを得ない状況の中、

資金繰りの余裕も
 十分ではないかも知れません。

 そんな状況だからこそ、
 (A)×(B)
 の掛け合わせを

常に模索し続けていただきたいです。

 さて、
 先の、香水ショップに話を戻します。

答えはコレです。

お試し的なミニボトルに、
 そのお高い香水を詰めて、
 売ったんです。

値段は700円。

 しかも、なんと、
 ガチャで(笑)。

 この戦術ですが、

先ほどお話しした女性客の声
 「使ってみたい」
 「でも、ちょっと高い」

のいずれをも満たしていることが
 お分かりでしょうか?

700円の値段設定のおかげで、
 「手軽に使ってみることができる」
 「お財布にも優しい」

この結果、どうなったかというと、

2~3万円のフルボトルが、
 今まで以上にバンバン売れるように
 なったということです。

それはそうです。

使ってみたいけど、
 高くて使えない客を、

2~3万円から、
 700円にハードルを激下げしたことにより、

見事に取り込んだのですから。

手軽にお試ししてもらえるような場を作り、
 知ってもらえる機会を激増させたのですから。

それにしても、
 「香水」×「ガチャ」ですよ。

関連性なんて、皆無ですよね。

 

 

今日も最後までお読みいただき、
 ありがとうございました。

 

 次回もまた当コラムでお会いできる
 のを楽しみにしています!