今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年3月13日号] アリになれ!

「アリとキリギリス」

誰もが知っている、
 イソップ寓話のひとつです。

アリはコツコツと将来のために、
 食べ物を蓄えている。

それを横目で見て笑っているのが
 キリギリス。

 顛末は皆さんも御存知の通りです。

この寓話の教えは、古今東西に通じます。

特に、今のような
 何が起こるか予測しにくい時代においては、
 尚更です。

さて、
 今回の新型コロナウィルスの騒動に
 話を移します。

騒動はまだ続いています。
 沈静化の兆しはまだ見えません。

 加えて、社会を混乱させているのが、
 マスク、消毒液といった、

ウィルス感染から身を守る
 諸々の物資の枯渇です。

枯渇しているものと言えば、
 まだあります。

それは・・・。

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「備えあれば憂いなし」
 この言葉が今ほど、
 ズシリと骨身にこたえる時は
 ないのではないでしょうか?

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マスク、消毒液とは別次元で、
 枯渇したら困るモノがあります。

それは、企業にとっての資金です。

ご存知の通り、
 中小企業は、今、
 資金繰りに塗炭の苦しみで
 のたうち回っています。

財務基盤が
 必ずしも盤石ではない中小企業において、
 日を追うごとに、
 死活問題化しています。

 政府は、
 「中小企業を潰さない」と
 躍起になって、
 いくつかの施策を打ち出しています。

施策の良し悪しはここではコメントしません。

 いずれにしても、
 企業経営者が、

平常時に財務強化への取り組みを
 実践しているか、
 実践していないか、

の結果が、
 今のような有事において、
 露わになってきます。

 平常時にこそ、
 経営者は
 愚直に財務基盤を強くする施策を
 打ち続けるべきです。

なぜなら、
 平常時にしかできないことだからです。

 財務基盤を盤石にすることは、
 どんな企業でも可能です。

多くの経営者が、
 その方法を御存知ないだけなのです。

 もちろん、
 経営者の価値観も大きく影響します。

その上で、
 取り組んで損なことなど、
 微塵もありません。

今のようなパニック的な状況に
 もがき苦しむことを考えれば、

資金繰りで苦しまない仕組みの構築を
 平常時にやらない方がおかしい。

そう思いませんか?

平常時だからこそ、
 多少の余裕がある時だからこそ、
 実践できる取組みが
 実際にあります。

そうした取り組みを
 軽視している経営者を
 責めるつもりは毛頭ありません。

なぜなら、
 彼らは彼らで、日々、
 必死に会社を守っているからです。

ただ、現状を見る限り、
 残念で仕方ありません。

 とにかく、
 今の最悪の事態を
 這ってでも凌いでいただくことを
 心から祈っています。

 いずれにしても、
 この難局を乗り切った暁には、

経営者は、
 今度こそ、
 キリギリスではなく、
 アリになっていただきたい。

 それが、
 社員とその家族を守ることに
 直結するからです。

 僕を頼ってくれる経営者は、
 もちろん、全力を挙げて救っていきます。

 そりゃそうです。
 キリギリスのような顛末を
 辿ってもらいたくないからです。

 

 

今日も最後までお読みいただき、
 ありがとうございました。

 

 次回もまた当コラムでお会いできる
 のを楽しみにしています!