先日、
地元のJR清水のみどりの窓口に
行った時のお話です。
静岡金沢間の
切符の予約変更やら
払い戻しやら、
けっこう混み入った発券処理を
お願いに行きました。
カウンター越しに、
対応してくれる駅員さんの胸元を見たら、
「見習生」のネームプレートが。
エッ?
ミナライセイ?
道理で、その駅員さんの真後ろに、
背後霊のように
仁王立ちしている人がいました。
彼の先輩でしょうか。
まあ、
背後霊は、
仁王立ちしませんけどね。
やがて、もう一人、
事務所の衝立の向こうから、現れます。
年恰好から、
先輩の先輩、
つまり大先輩と見ました。
先輩が、大先輩に、
ヒソヒソ声で何やら耳打ちしています。
その後、
大先輩も仁王立ちの背後霊に変身です。
あろうことか、
隣の窓口で
別の客の対応を済ませたばかりの
同僚らしき駅員さんも、
机の向こうから、
この見習生くんを、凝視です。
都合、
6つの瞳の熱視線を浴びながら、
その見習生くんは処理を進めます。
運悪く、
僕のオーダーが、
かなり混み入っていたので、
途中、無言で先輩に
助けを求めながらの処理でした。
たまりかねた僕は、
その大先輩に、
「どうですかー?最近は。
コロナの影響で、
新幹線もガラガラじゃないですか?」
と、無言の空間に言葉を投げ入れたり、
見習生くんには、
「時間に余裕があるので、
慌てずに、
じっくりやっていいですからね。」
なんて、気を遣う始末。
まるで、
無言の父兄参観を
見ているような気がして、
こっちが汗ビッショリでした。
大人になっても、
こんな父兄参観状態に
放り込まれることってあるんですね。
で、結果的に、
この見習生くんは、
僕の複雑なオーダーを、
何度もダメ出しを貰いながらも、
何とか乗り切りました。
いずれにしても、
次からは、ありきたりのオーダーであれば、
鼻歌交じりで楽勝にこなすでしょう。
これが、
殺気立った東京駅八重洲口の窓口だったら、
どうなっていたでしょうか?
結構リアルに想像できます。
このご時世、悲しいかな、
ちゃんとできない人を、
理屈抜きで、
言葉の暴力を以って攻撃する風潮が
強くなってきています。
僕は、今回のコロナショックは、
人間の持つ愚かさを、
分かり易くあぶり出してくれていると
受け止めています。
その人その人が持つ人間性を
白日の下に引っ張り出すことにより、
分かり易く見せてくれている、
と言い換えてもいいのかも知れません。
そう思うと、
今の苦境も学ぶところが満載です。
今日は、
徒然なるままに
お話しさせていただきました。
今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。