今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年3月15日号] 攻撃は最大の防御・・・でもない!

「攻撃は最大の防御なり」
 という格言があります。

相手を攻撃することこそが、
 自分を守る最大の防御になる。
 という意味です。

 それはさて置き、

 今日は、
 財務とは全く無縁のお話をします。

財務の話を期待していた方は、
 ここで画面を閉じていただいて結構です。

 少し前に、
 あろうことか、

新型コロナの発症地は
 中国武漢であるにも拘らず、
 世界各地で日本人が怒りのはけ口に
 なっている、

とのニュースがありました。

怒髪天を衝く、

とは正に
 こういう心境をいうのでしょうか?

 この期に及んで、
 犯人捜しの如く、
 自分のテリトリー以外の人を
 ネガティヴな偏見で見る傾向が、
 かなり見受けられます。

 そんなことは横へ置き、

感染した人を1日でも早く治す、
 感染者を一人も増やさない、

といったことに
 気持ちを振り向けるべき時なのに。

 自分のテリトリー以外の人を
 猜疑心丸出しで見ていては、
 何も解決できないし、
 何も前に進めません。

 もちろん、
 ここまで感染を広めた責任者たちが、
 後日然るべき責任を取るのは、
 至極当然のことですが。

 ———————————–

今回のコロナショックは、
 もちろん起きてほしくはないこと。
 その上で、起きた以上は、
 たとえそらが人災であろうとも、
 その意味付けを一度は考えてみたい。

———————————–

さて、冒頭で紹介した格言
 「攻撃は最大の防御なり」
 についてです。

今回の騒動で、
 言葉や行動で周りを攻撃している人たちが
 見受けられます。

しかし、
 彼らの攻撃は、この格言でいうところの
 「攻撃」とは程遠いものです。

エゴ丸出しの、
 品性を欠いた行動にしか見えません。

 この1月以降、沢山の、
 いわゆる弱者と呼ばれる人たちが
 生まれています。

企業にも、個人にも、
 です。

 そうした弱者の人たちを
 守ろうとするならまだしも、

あろうことか
 排除しようとする動きは、

どう考えても、
 人間本来のものではない。

 自分だけ、
 もしくは
 自分のテリトリーに属する人だけ、
 を守るために、

そこから外れた人を
 徹底的に攻撃しているとしたら、

 やがては、それが、
 回り回って
 自分に戻ってきます。

 つまり、
 エゴに凝り固まった攻撃は、
 最大の防御になるどころか、

帰り矢となって、
 自分自身に目がけて
 飛んでくるのです。

それは、
 自分で自分を痛めつける
 ことにしかならない。

もちろん、
 そんな輩はごく一部
 であることを祈りますが。

 いずれにしても、
 今起きているコロナショックは、
 人災そのものですが、

この大混乱を通じて、

天が
 人間に伝えようとしていることを、
 その意味付けを、

考えてみたいと。

 

 

今日も最後までお読みいただき、
 ありがとうございました。

 

 次回もまた当コラムでお会いできる
 のを楽しみにしています!