
先週頭のことです。
クライアントの経営者が言いました。
「村上さん、
店内飲食営業を5月6日まで休みにします。」
「そうなんですね。理由は何ですか?」
「来店客との接触で、
スタッフが感染する可能性が
ゼロではありません。そうすれば、
スタッフの家族やら、
さらなる影響が出てきます。」
英断だと、僕は思いました。
その上で、
彼はランチ弁当の販売を皮切りに、
テイクアウトやら、デリバリーやら、
次の打ち手をいくつも
準備を進めながらの決断でした。
お店の売上を守ること、
スタッフやお客様を
健康被害から守ること、
両者は相反するものです。
そして、
お店の売上を放棄することは、
お店の継続そのもののを
困難にする可能性もあり、
守ろうとしていたスタッフやお客様を
手放すことにもなりかねません。
まさに、
哲学的思考が求められる命題です。
そのことも全て考慮した上で、
彼は決断しました。
応援しかありません。
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経営者であれば、
欲は人一倍あります。
だからこそ、
今も事業が続けられているわけです。
その上で、
その欲が、
自分の方だけを向いているのか、
自分だけではなく、
社会にも向けられているのか、
どちらを選ぶかで、
目標に近づく速度が断然違ってきます。
もちろん、後者です。
応援してくれる人の数が
圧倒的に違ってくるからです。
欲を持つのは、
誰しも同じです。
その上で、
経営者は、
支援者が続々と
名乗り出てくるような、
欲望を持ちたいものです。
この飲食店の経営者のように。
今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
次回もまた当コラムでお会いできる
のを楽しみにしています!