今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年4月17日号] 健全な欲を持つ!目標実現の燃料として

先週頭のことです。
 クライアントの経営者が言いました。

「村上さん、
  店内飲食営業を5月6日まで休みにします。」

「そうなんですね。理由は何ですか?」

「来店客との接触で、
  スタッフが感染する可能性が
  ゼロではありません。そうすれば、
  スタッフの家族やら、
  さらなる影響が出てきます。」

 英断だと、僕は思いました。

 その上で、
 彼はランチ弁当の販売を皮切りに、
 テイクアウトやら、デリバリーやら、

次の打ち手をいくつも
 準備を進めながらの決断でした。

 お店の売上を守ること、

スタッフやお客様を
 健康被害から守ること、

両者は相反するものです。

 そして、
 お店の売上を放棄することは、
 お店の継続そのもののを
 困難にする可能性もあり、

守ろうとしていたスタッフやお客様を
 手放すことにもなりかねません。

 まさに、
 哲学的思考が求められる命題です。

 そのことも全て考慮した上で、
 彼は決断しました。

 応援しかありません。

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経営者であれば、
 欲は人一倍あります。

だからこそ、
 今も事業が続けられているわけです。

 その上で、
 その欲が、
 自分の方だけを向いているのか、

自分だけではなく、
 社会にも向けられているのか、

どちらを選ぶかで、
 目標に近づく速度が断然違ってきます。

もちろん、後者です。

応援してくれる人の数が
 圧倒的に違ってくるからです。

欲を持つのは、
 誰しも同じです。

 その上で、
 経営者は、

支援者が続々と
 名乗り出てくるような、

欲望を持ちたいものです。

 この飲食店の経営者のように。

 

今日も最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

 

 次回もまた当コラムでお会いできる
 のを楽しみにしています!