今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年4月19日号] やりたいこと、その基準は変化していい

先日の、
 ある飲食業の経営者とのやり取りです。

「村上さん、今の新型コロナショックは、
 まだ始まったばかりです。かと言って、
 手をこまねいているつもりはありません。」

「そうなんですね。
 で、どんな手を打っていきますか?」

「私は、近々にこの静岡にも
 異常事態宣言が出ることを
 見越して、店内飲食営業を
 当面中止します。その代わり、
 テイクアウトや、デリバリーの仕組みを
 早急に立ち上げていきます。」

「素晴らしいです。
 先ずは、出来ることを全てやって
 いきましょう。落ち込んだ日銭を
 少しでも挽回していき、と同時に
 コロナ後に対応していける流れを
 作っていきましょう。」

飲食業は、店舗を構えて、
 来店客に食事を提供して対価を得る
 ビジネスモデルです。

提供するサービスは、
 食事はもちろんですが、
 「店舗の雰囲気を楽しんでいただく」
 というのも大事な要素です。

だからこそ、経営者は、
 店舗づくりにこだわりを持ちます。

それが、コロナ禍に対応するために、
 店内飲食営業を中止し、
 テイクアウトやデリバリーに
 方向転換するわけです。

経営者にとっては、
 大きな価値観の転換です。

 料理そのものの提供、
 プラス、今までは店内でしか味わって
 いただけなかった自慢の料理を、

お客様の自宅や会社で
 味わっていただくことに、
 価値提供の軸足を移していくのです。

 経営者の「やりたいこと」に、
 固定観念は無用です。
 固執する必要などありません。

 柳の木は、
 どんな強風をも抗わずに、
 しなやかに受け止めます。

そんな柳の木の如く、
 今しばらく続くであろうこの荒波を

しなやかに、
 かつ、
 したたかに、
 乗り越えていかれることを
 全力を挙げて支援していきます。

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経営者は、

「自分のやりたいことが、
 世のため人のためになる!」

と確信して、
 起業して、
 今に至るのではないでしょうか?

その起業のきっかけになった基準は
 それぞれだと思います。

その上で、
 その基準を見直していい時が、今来ています。

基準は、不変である必要はありません。

ビジネス存続が最優先です。

変化するお客様のニーズを汲み取って、
 ビジネスを存続していかれるように
 心から期待しています。

 

今日も最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

 

 次回もまた当コラムでお会いできる
 のを楽しみにしています!