今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年4月27日号] 事実と解釈の相違を見極めよう

今、コロナ禍の真っ只中です。

事業経営をしてきて、
 順調にきた会社もあるでしょう。

もしくは、
 なかなか事業計画に追いつかないので
 打ち手を打ち始めて、
 その効果が
 出始めていた会社もあるでしょう。

なかなか、
 売上が伸び悩む状態が、
 しばらく続いてきた会社もあるでしょう。

いずれにしても、
 ほとんどの会社が、
 この3月の後半あたりから、

ほぼ例外なく、
 コロナの影響を受けて、
 資金繰り対策に走り始めて、
 今もその渦中ではないでしょうか。

 そんな中、
 資金繰りに汲々としているあなたには、

いろんな声が
 届いているのではないでしょうか。

 「今は金融機関から、
 お金は借りれるだけ借りた方がいい。」
 とか、

「お金を借りることができたとしても、
 所詮は借金だ。
 いずれは返さなければならないお金だ。
 自分の首を絞めることになるから、
 やめた方がいい。」
 とか。

 声掛けしてくる人は、
 もちろんあなたのことを
 心配しての発言でしょう。

 その上でお話しします。

これらの声は、
 あなたの声ではありません。

しかも、事実でもありません。

周りの方々それぞれの解釈に
 過ぎないのです。

 声掛けしてくださる人が
 10人いるとすれば、
 十人十色となります。

 いずれにしても、
 事実は一つです。

 つまり、
 今コロナの影響で、
 売上が想定以上に落ち込んでしまい、

運転資金を賄えないほど、
 資金繰りに苦しむ状況に至っている。

 これが事実です。

 これを受けて、
 周りの方々は、
 それぞれ御自身の経験を
 踏まえた解釈をします。

その解釈を、
 あなたに伝えてくれているわけです。

 だから、
 あなたは、
 この周りの方々の解釈に
 振り回される必要は
 1ミリもありません。

 あなたは、
 たった一つの事実に向き合い、
 あなたの解釈をするべきです。

参考意見を周りに聞くのは構いません。

その上で、
 最終的に方向性を決めるのは、
 あなたです。

それが経営者の役割だからです。

そういう経営者の皆さんを、
 僕は応援しています。

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目の前に起きている事実は一つです。

一方で、
 解釈はいくらでもあります。

ポジティブでも、
 ネガティブでも、
 10人いれば十人十色です。

僕らはその十人十色の解釈に、
 振り回されがちになります。

他人の解釈ではなく、
 目の前の、

たった一つの事実に、
 目を向けましょう。

 

今日も最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

 

 次回もまた当コラムでお会いできる
 のを楽しみにしています!