今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年5月3日号] 伝え方で込めた想いが、毒にもなるし薬にもなる

GW前に観たニュースでの一コマです。

「4月に外出自粛要請が出されて以来、
 湘南を訪れる人が、逆に増えている。」

という報道でした。

地元の市の職員の方々が、
 訪れた人たちに近づいていき、
 一生懸命に語りかけていました。

 「今日は何の用事で
 こちらに来られましたか?
 長時間の滞在はお控えください!」

 全国各地で行われている
 こうした声掛け効果のほどは
 分かりませんが、

連日増加している
 感染者数を見れば、
 おおよその察しはつきます。

 市の職員の方々のご苦労は
 よく分かります。

彼らの想いは一つです。

 『県内の住民は、外出を我慢している。
 それでも、
 県内感染拡大のリスクは
 付いて回っている。

そこに加えて、
 県外からの来訪者が押し寄せたら、
 みんなでギリギリ踏ん張っている
 県内感染拡大の抑制が、
 水の泡になる。

かつ、
 県外来訪者を引き金にした感染拡大が、
 全国に飛び火して、
 日本国内の感染拡大の原因を作ってしまう。

そんな事態だけは、
 なんとしてでも食い止めたい。』

 こんな一心ではないでしょうか?

 そうした場合、
 先の湘南のケース、

もし、
 次のような声掛けをされたら、
 受け取り方は、
 どうでしょうか?

 「こんにちは!
 いつも、この湘南を愛していただき、
 ありがとうございます!

我々もそんな皆さんが大好きです。

その上で、
 皆さんと我々で、
 この素晴らしい湘南を守るために、
 今この時だからこそ、
 一緒に取り組みたいことがあります。
 ご協力いただけますでしょうか?」

 こんな言葉を投げかけたら、
 心ある人は、
 何かしら
 気付いてくれるのではないでしょうか?

 いずれにしても、
 自分たちの地元を
 好きでいてくれる人を
 賞賛、承認する、

 この想いを言葉に乗せて
 伝えることで、

何かが伝わるのではないでしょうか?

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部下が何か失敗したとします。

上司が、

「一体何やってるんだ?」

もしくは

「お前らしくないな。なぜそうなった?」

と言ったとします。

部下がどう受け取るか
 決まりはありませんが、

どちらが、
 彼を奮い立たせるでしょうか?

 

 

今日も最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

 

 次回もまた当コラムでお会いできる
 のを楽しみにしています!