今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年5月18日号] 自己礼賛より他人礼賛が心に響く

若い頃、
 会計士の先輩にこんな人がいました。

弁は立つ、

周りを惹きつける力もある、

仕事もできる、

一見非の打ちどころが
 なさそうですが、

いつも、
 違和感を感じていました。

 そうです。

彼は、
 自分自身を上げるだけ上げて、
 話を締めくくる人だったのです。

 周りの人を上げることもあるのですが、
 最後は、
 周りを上げることによって、
 自分をより上げる、みたいな。

 当時は苦手な人でしたが、

今は
 同じような人が
 目の前に現れたとしても、

心地よくはないですが、
 気にはなりません。

 世の中は広いです。
 いろんな人がいます。
 価値観も
 人の数だけ存在します。

 だから、
 何が正しいか間違っているか、
 なんてジャッジは、

おこがましくて
 するつもりはありません。

というか、
 ジャッジすら
 意味がないと思います。

 そんな中で、
 経営者の皆さんは、

自分を大きく見せようとしても、
 しなくても、
 そんなことは、
 どちらでも構いません。

 大事なのは、
 自分がどんな人間で、

今までどういう思いで、
 こんな事業をやってきて、

これからも、
 もしくは、これからは
 こんな事業をやっていくつもりだ、

ということを
 しっかりと周囲に
 伝えていただきたいと思います。

 それが
 自分の事業を
 知ってもらうことであり、
 認知度を上げることでもあります。

 そのPRが欠落していたら、
 どんな素晴らしいビジネスを
 やろうとしていても、
 独り相撲で終わってしまいます。

 革新的な変化、
 ということで、

トランスフォーメーション
 という言葉を
 よく耳にします。

 世の中を
 トランスフォームしていけそうな
 革新的な事業を行っていたとしても、

誰も知らなければ、
 誰も利用しないので、
 残念ですが、
 世の中の役に立てません。

 積極的にPRすることは、
 必要なことです。

決して、
 自分を持ち上げることとは違います。

 自信を持って、
 自分の事業を
 世に問うてもらいたいと思います。

 コロナ後の世界では、
 トランスフォーメーションを
 要求されます。

貪欲に、
 戦略的に、

トランスフォーメーションを
 狙って行きましょう。

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世の中には
 いろいろな人がいます。

それはそれで全く構いません。

その上で、
 他人を持ち上げつつ、
 最後は自分を持ち上げる人を
 たまに見かけます。

能力のある人であればあるほど、
 なおさら残念に感じます。

他人礼賛のみに終始すれば、
 逆に当の本人も光り輝くのにと。

 

今日も最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

 

 次回もまた当コラムでお会いできる
 のを楽しみにしています!