今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年5月26日号] 御社はサイト勝ち?サイト負け?

サイト勝ち
 とか、

サイト負け
 とか、

聞いたことがあるでしょうか?

 聞いたことがなくでも、
 言葉の意味を知らなくても、
 全然構いません。

言葉の意味よりも、
 もっと大事なことを、
 今日はお話しします。

 企業が行う取引の代表格として、

売上取引、
 仕入取引、

があります。

 売上取引は、
 商品を売って
 代金を回収することです。

顧客が、
 商品を受け取ったと同時に、
 お金を払ってくれるのを、
 「現金取引」
 と言って、

売った側にとっては
 一番ありがたいです。

なぜなら、
 売った直後に
 お金が増えるからです。

商店街の八百屋さんなど、
 目に浮かびます。

しかし、企業が売り上げる場合、
 ほとんどが現金でお金をもらうことはなく、

今月売った合計が、
 来月末に入金されます。

これを「信用取引」と言います。

 売った側では、
 お金が入金されるまで、

「売掛金」として、
 会計処理されます。

 そして、
 翌月末にお金が入金された時に、

「売掛金」が消えて、
 「お金」が増えます。

 仕入取引は、
 この売上取引の逆で、

信用取引の場合、
 今月入れた合計を、
 翌月末にまとめて払います。

 買った側では、
 お金を支払うまで、

「買掛金」として、
 会計処理されます。

 そして、
 翌月末にお金を支払った時に、

「買掛金」が消えて、
 「お金」が減ります。

さて、
 ここまでは、

売って入金されるまでの期間を1カ月、
 買って支払うまでの期間も1カ月、

でお話ししてきました。

そうした方が分かり易いからです。

 さて、ここで、

売って入金されるまでの期間を6カ月、
 買って支払うまでの期間も1カ月、

としてみましょう。

 どういうことが起こるでしょうか?

この会社、
 売るために商品60を仕入れたとします。

そして、予定通り、
 その商品を100で売ったとします。

 そこまでは、
 めでたしめでたし、です。

 その上で、
 資金繰りの目線で考えてみましょう。

売れたはイイですけど、
 売上代金100の入金は6ヶ月後、

なのに、
 仕入代金60の支払は1か月後、
 です。

 この会社、
 資金繰りはどうなるでしょうか?

 来月末に、
 仕入代金と同じ60のお金があれば、
 そのまま支払えます。

しかし、もし無かったら、
 どこからか60だけ借り入れて、
 支払わなければなりません。

 6か月後になれば
 100入金されるのが分かっているのに、
 1か月後に60支払うことが
 大変になる訳です。

これを「サイト負け」と呼びます。

 つまり、
 入金サイトよりも、
 支払サイトが短い場合です。

 逆に、
 売上代金100の入金は1ヶ月後、

なのに、
 仕入代金60の支払は6か月後の場合、

入金サイトの方が、
 支払サイトより短いので、
 資金繰りが楽になります。

この状態を、「サイト勝ち」と呼びます。

 もうお分かりになりましたか?

取引をする場合、
 基本は、
 「サイト勝ち」を目指すことが必要です。

そうすることが、
 資金繰りを楽にするからです。

これも重要な会計手法の一つです。

 この会計手法をご存知なく、
 サイト負けになっていても、
 その状況すら気付かずに
 事業をしている経営者がとても多いです。

 つまり、
 自分の事業が
 サイト負けの状態になっていることに気付かず、
 いつも資金繰りに苦しんでいるのです。

 サイト負けを少しでも改善して、
 サイト勝ちに持ち込む工夫を
 常にしているか、

それとも、
 全く気にもしていないかで、

資金繰りの状況は、
 天と地ほどの違いとなります。

 「サイト負けをサイト勝ちに転じる!
 これが資金繰りを楽にする」

この会計手法も、
 ぜひ肚落ちしください。

 

今日も最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

 

 次回もまた当コラムでお会いできる
 のを楽しみにしています!