おはようございます。村上です。
今日もこのコラムをご覧いただき、
ありがとうございます。
連日、新聞の経済面を賑わしているのは、
「新型コロナの影響で
どれだけ企業業績が打撃を受けたか」
的な記事です。
3月決算が大多数を占める上場会社の
第一四半期(4月~6月)決算が
ほぼ出そろった今だからこそ、
更に企業業績の悲惨さが際立っている
とも言えます。
上場会社に限らず、中小企業も、
例外なくコロナの影響を受けています。
ここで、ちょっと考えてみてください。
コロナの影響を受けているとしても、
その影響の受け方というものは、
ざっくり4つに分けられると考えています。
コロナ前の経営者が、
アリだったか、
キリギリスだったか、
に例えますね。
そうです。
イソップ寓話の「アリとキリギリス」です。
アリはどんな時も淡々と食料を貯めこんで、
決して派手なことはしません。
見ていてハラハラしないので、
面白みがないかも知れませんが、
安定感抜群です。
一方でキリギリスは、
アリの真逆のキャラクターです。
だから、イケイケドンドン。
宵越しの金は残さないゾとばかりに、
この世の春を謳歌し、食糧庫はいつも空。
では、グループ分けしましょう。
【Aグループ】
アリ×コロナの影響を受けない
【Bグループ】
アリ×コロナの影響を受けた
【Cグループ】
キリギリス×コロナの影響を受けない
【Dグループ】
キリギリス×コロナの影響を受けた
まずはAグループ。
これは、日頃の「在り方」が堅実なため、
内部留保を何年間も積み上げてきていて、
自己資本は充実しまくり。
たとえば、自己資本比率は80%を
はるか上回っている財務基盤が盤石な企業。
しかも、業種的にコロナの影響を受けない
と来たら、マラソンレースに例えると、
アリのくせに、ふと気が付いたら、
周りに誰もいない、
後続集団もいない、と言った状態。
次はBグループ。
Aと同じく、堅実な経営を続けてきた
おかげで、自己資本は超盤石。
しかし、惜しむらくは、コロナの影響を
まともに受けてしまう業種だったこと。
かと言って、超盤石な自己資本のおかげで、
売上がたとえゼロが続いても、
向こう2~3年は社員の給料くらいは
平気で払い続けられる、と言った状態。
さあ、だんだんとヤバいグループに
入っていきます!
Cグループ。
これは、創業時からコロナ前まで、
そこそこ上手く事業は回っていたので、
利益が出れば、
意味もなくベンツを乗り回したり、
必要もない本社ビルを建てたり、
必要以上の借入をして先物投資をしたり、
まさに、経営者は我が世の春を
謳歌してきました。
そこに、コロナが襲ってきたものの、
幸いにも、コロナの影響を受けない業種。
だから、急転直下、まではいかないまでも、
その影響はかなり出ている。
なぜなら、
無駄な固定費を多額に抱えているので、
なにかしらの派生的な影響で、
売上が減ろうものなら、一気にヤバくなる状態。
別の言い方をするならば、
いわゆる崖っぷちに立って、
「俺は全然大丈夫だ~!」と
大声を張り上げて、
虚勢を張っているような状態。
最後にDグループ。
これは最悪にヤバいですよね。
我が世の春を謳歌してきただけに、
自己資本もかなりぜい弱。
そこにコロナショック。
もう風前の灯火です。
皆さんの会社は、
この4グループのどこに該当するでしょうか?
できれば、Aは無理でも、せめてBかCには
該当してもらいたいところです。
気付いた方はいると思いますが、
アリになるか、キリギリスになるかは、
経営者の選択です。
つまり、コントロール可能な選択肢です。
しかし、
コロナの影響を受けるか、受けないかは、
ほぼ100%コントロールできませんよね。
ならば、
今後取り組むべき事は二つです。
・強靭なアリを目指す。
・コロナの影響を受けない新規事業を作る。
たとえ、今の財務基盤が盤石だとしても、
油断することなく、
この二つのことに取り組むべきです。
もし、財務基盤が盤石でないのなら、
今のうちにこの二つのことに取り組むべきです。
時間的猶予は、どこにもありません。
ただし、一日でも早く取り組むことにより、
未来が見えてくる可能性も十分にあります。
経営者である皆さんは、
そこを見据えて思考を積み重ねてください。
それをやるのが今です!
(東進の林先生みたいですが(^^)/)
1日経てば、資金は1日分溶けます。
1日でも早く、
意識変革をしてもらいたいと願っています。
今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。