おはようございます。村上です。
今日もこのメルマガをご覧いただき、
ありがとうございます。
これまで、数回にわたり、
人件費は、会計的な取扱いとしては、
経費の一つに過ぎないけど、
ところがどっこい、
人件費は並みの経費なんかじゃあない
超経費です!
と言ってきました。
前回は、
会社の経営者が、
人件費の超重要さを肚の底から理解していて、
「ウチの会社は、人件費以外の経費を
削減したとしても、人件費は断じて
減らすことはしない。」
と、社内で宣言したとします。
さて、この時、
社員Aさんはどんな風に思うでしょうか?
そして、Aさん以外の社員の皆さんは
どんな風に思うでしょうか?
で終わりました。
前回のメルマガを読んでいない方は、
先ず読んで下さい。
さて、今日の本題に入ります。
数回前のメルマガで、
損益計画は「鮭の川上り」だと言いましたね。
どういうことか記憶が薄れている方(^^♪
のためにその意味をお伝えすると、
まず、会社として欲しい最終利益を決める。
その決め方は何でもいい。
経営者の筋が一本通っていれば。
と言いました。
そこから遡るように、
最後は売上高を決めます。
さあ、ここからが本題です。
その最終利益を稼ぎ出すために必要な売上高は、
ほぼほぼ間違いなく、
超高い壁を見せつけてくれます。
前年比105%とかいう代物とは程遠いものです。
社員に公表するや否や、
「えーーーっ!
そんな売上、無理無理っ!
今年だってギリギリ達成できたんだから。
それに比べて、
来年の目標は30%増しなんて!!!」
そんな苦情が地響きのように
沸き上がってくるでしょう。
しかし、ここで、
経営者の「社員への給料への覚悟」が
威力を発揮してくるのです。
法外な売上目標を掲げた背景として、
最終利益の意味合い、
そして、経費削減はギリギリまでやるが、
社員給料には一切メスを入れない。
むしろ、
世間並みのベースアップは
何としてでも死守する!
という経営者の覚悟も合わせて、
公表するのです。
そうしたら、
どういう状況になると思いますか?
今までの苦情の地響きが、
一気に静まり返ります。
社員全員の気持ちの中に、
そこまで自分たちを思ってくれている社長や
会社に対する感謝の気持ちが
込み上げてくるものです。
そして、少し間が空いた後、
別の地響きが沸き上がってきます。
それは、
先ほどとは真逆のポジティブエネルギーを
発散するような地響きです。
「よっしゃーっ!やったろうじゃないか!」
「おい、この売上高、
何としても達成しようじゃないか!」
「おいお前ら、考えられることは全部書き出せ!
そこから、戦略を捻り出して、
実行していくんだ!」
なんだか、
去年テレビでやった池井戸潤原作の
ノーサイドゲームのシーンを思い出すのは
僕だけでしょうか?
(あの暑苦しい連帯感に何度も泣かされた
のは僕だけでしょうか?(^^)/)
それがもし、こんなだったらどうでしょう?
最終利益はこう。
だから経費はこれだけ削減。
社員給料ももちろん経費の一部だから、
一律これだけカット。
でも、これだけ経費をカットしても、
最終的には、これだけの売上が必要なんだよね。
前年比120%アップなので、皆さんよろしく。
なんて、やられた日には、
社員は全員もれなく、
やる気はゼロになるでしょうね。
全員もれなく、です!
ノーサイトゲームでは、
弱小チームの極みだったアストロズが、
無敵の常勝チームのサイクロンズに
真っ向勝負を挑むまでに成長しました。
こんな奇跡だって、起こせるかも知れない。
そのためには、
社員給料、つまり人件費に対する
経営者の向き合い方というのが、
超超重要なのです。
だから、
人件費はそんじょそこらの経費とはわけが違う。
超経費なのです。
と言ってきたことが伝わったと思います。
まだ伝わってないという方は、
ここ数回のメルマガバックナンバーをぜひ読んで下さい。
さて、皆さんの感想をお待ちしています。
こんなこと、あんなことを聞いてみたい!
という要望があれば、
遠慮なく言ってください。
そのこと自体、
アウトプットの訓練にもなりますし、
皆さん一人一人の要望は、
他の多くの経営者の皆さんの要望でも
あるのです。
だから、
遠慮なくアウトプットをどうぞ。
楽しみにお待ちしています。
今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
次回もまた当メルマガで
お会いできるのを
楽しみにしています!