今週のコラム 「『盤石の財務基盤』を次世代へと繋ぐ」 [2020年1月4日号] PDCAを知りたければ正月の箱根に行け!

突然ですが、
箱根駅伝観ましたか?
僕は、毎年実家の暖房の効いた部屋で
部屋で、のんびりテレビ観戦するのが
習慣になっています。
観た人は多いと思いますが、今年は2
年ぶりに青山学院大学が優勝。しかも、
往路復路を制し、完全優勝。
かつての無敵時代を彷彿とさせる強さ
でした。
観ていて爽快でした。
スポーツ本来の爽やかさを実感できた
のは良かったですが、実は、会社を経
営する経営者にとって大きな気付きを
与えてくれる場面を見せつけれた気が
しました。
今日は、そのことについて、お話しし
たいと思います。
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1日目の往路の時もそうでしたが、2日
目の復路でもその圧倒観は絶大でした。
何がですって?
各大学の伴走車からの監督の指示です。
「よーし!
 XX(選手の名前)!
 いいぞ、そのペース!
 いま、キロXX分だから、予定より
 XX分上回ってる!
 この調子で行ければ、トータルXX
 分!
 区間記録を出せるぞ!
 よーし!
 この調子で行けー!」
こんな感じでした。
これ、どう感じましたか?
通常の駅伝の各区間を走る選手の後方
でぴたーっと伴走する車からの監督の
激に他ならないのですが、受取り方を
ほんの少しだけ変えてみると・・・、
各選手が受け持つ区間でのパフォーマ
ンスを引き揚げていくPDCAに見え
ないでしょうか?
選手ごとに受け持つ区間のコース特徴
(カーブの配置、曲がり度合い、勾配、
道路幅、身体に吹き付ける風の向き、
などなど)を頭に叩き込み、目印とな
る途中地点での目標タイム、走行区間
全体での目標タイム、を緻密に計算し
ている筈です。
その目標タイムを実際に達成すべく、
・選手は実際に走る。
・監督は選手の走行状況をモニタリン
 グし、実際が目標タイムを上回って
 いれば、今現在、キロ当たりXX秒
 上回っているので、貯金がこれだけ
 あり、次の勝負所に備えて、XX秒
 まではペースダウン可能だし、まだ
 まだ行けるのであれば、このままの
 ペースでいけば、目標タイムをXX
 秒上回れるぞと、具体的な着地目標
 を簡潔明瞭に指示する。
・逆に、下回っていれば今現在、キロ
 当たりの走行タイムを告げて、あと
 XX秒詰めれば、目標タイムに追い
 つくといった具体的な改善策を簡潔
 明瞭に告げる。
・選手は、監督からの指示を受けて、
 即座に自分の走りに反映させていく。
・結果、選手の走りは、目標タイムの
 実現に向けてどんどん改善していく。
もう一度言います。
何かに似ていないでしょうか?
そうです。
事業計画を作り、それの実現を目指して
いくための経営管理手法でもある
「PDCAサイクル」
です。
およそ人間業とは思えぬスピードで、
箱根の厳しい山道を全力疾走する選り
すぐりの選手たち、
その選手たちの力を限界以上に引き出
そうとしている監督たち、
彼らの命懸けの連係プレーを見ていて、
「これ以上の事業経営の縮図はない!」
と感じ入った次第でした。
今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
次回もまた当コラムでお会いできる
のを楽しみにしています!